薄毛改善のカギは髪の毛の主成分「たんぱく質」にあり
髪の毛を構成する主成分はなんといってもたんぱく質です。髪の毛だけではなく、筋肉や骨など、人間の身体を作るもととなるたんぱく質。不足すると、髪の毛にまでたんぱく質の栄養が行き渡らず、抜け毛が増えたり、健康な髪が育たなくなって結果的に薄毛を引き起こす原因になります。
日頃から意識してたんぱく質を摂取することで、健康な頭皮と髪の毛を保ち、薄毛を改善するうえで大きな役割を果たすのです。
たんぱく質は「肉、魚、大豆、乳製品」に多く含まれている
肉類 | 鶏肉・豚肉・牛肉、特にささみなど赤身の部位に多く含まれる |
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魚介類 | サバ・あじ・サケ・タラ・いか・ほたて・貝類など |
大豆製品 | 納豆・豆腐・きなこ |
さらに、「炭水化物」というイメージの強いお米やパン、麺類にも、たんぱく質はきちんと含まれているんです。
つまり、主食である穀物と、主菜となるお肉や魚を中心に、大豆製品や乳製品をまんべんなく摂取し、バランスの良い食事をすることが何よりも大切なのです。カレーだけ、ラーメンだけ…といった偏った食事をしている方は、今すぐ見直してみましょう!
4種のビタミンで健康な頭皮と髪の毛を維持!
髪の毛に最も重要なのはたんぱく質であるとご説明しましたが、摂取したたんぱく質を体内できちんと代謝・吸収させ、健康な頭皮環境や髪の毛を維持するために必要になるのがビタミンです。
ビタミンにはさまざまな種類がありますが、特に意識したいビタミンは「ビタミンA」「ビタミンB群」「ビタミンC」「ビタミンE」の4種です。
ビタミンAは皮膚のうるおいを保つ
ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つために必要な栄養素です。
不足すると皮膚の乾燥を引き起こしやすく、頭皮の乾燥にもつながります。頭皮が乾燥するとフケの発生や抜け毛の原因にもなるので、きちんと摂取して皮膚のうるおいを保ちましょう。
ビタミンAを多く含む食品
鶏・豚・牛のレバーに特に多く含まれており、魚介類ではうなぎやほたるいかに、しそ・人参・かぼちゃ・ほうれん草などの緑黄色野菜にも多く含まれています。
ビタミンBは皮膚の過剰分泌の予防になる
ビタミンB は、体内に取り込んだたんぱく質の代謝や吸収を助け、皮脂の過剰分泌を予防するはたらきがあります。
皮脂が過剰分泌すると、頭皮の毛穴に脂や汚れがつまって頭皮環境が悪くなり、抜け毛が増える原因になりますから、それを予防するビタミンBも積極的に摂りたいですね。
ビタミンB群を多く含む食品
ビタミンB群もレバー(特に豚肉)に多く含まれています。
そのほか、マグロや、胚芽米・玄米などの穀物、卵、牛乳、納豆にも含まれています。
ビタミンCは髪に栄養を行き渡らせる
ビタミンCは老化の原因となる物質のはたらきを抑制します。特に、毛細血管が老化すると血行不良になりやすく、血行不良になるとせっかく摂取した栄養が髪に行き届かなくなってしまいます。
栄養をしっかりと髪に行き渡らせ、その土台となる頭皮を若々しく、健康に維持するために必要な栄養素がビタミンCなのです。
ビタミンCを多く含む食品
ビタミンCはオレンジ、レモン、柿、いちご、キウイといった果物や、赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリーなどの野菜に多く含まれます。髪に良いと言われているのりやわかめなど海藻類にも含まれています。
ビタミンEは血行促進効果や細胞の酸化を防ぐ
ビタミンE には体内の血管を広げ、血液を行き渡りやすくするといった血行促進効果があります。
また、薄毛の原因となりやすい細胞の酸化を防ぐ効果もあり、ビタミンCと一緒に摂取することでより効果が上がると言われている栄養素です。
ビタミンEを多く含む食品
ひまわり油、ナッツ類、アボカドなど良質な脂に多く含まれます。特にアーモンドは手軽に摂取でき、健康にも良いのでおすすめです。
そのほかアユやにじますなどの魚介類、かぼちゃ、大根の葉部分にも多く含まれています。
不足しがちな亜鉛はたんぱく質を作るのに大事な栄養素!
食事で摂取したんぱく質を、髪の毛へと変える働きのもとになるのが亜鉛です。
また、抜け毛を引き起こしやすく、薄毛の原因になると言われている男性ホルモンの一種、「ジヒドロテストステロン」などのホルモンの過剰分泌を防いでくれるのも、この亜鉛なのです。
亜鉛を多く含む食べ物
最も代表的なのは牡蠣です。なんと、1日2〜4粒程度の摂取でその日に必要な亜鉛の摂取量を満たしてしまうと言われているほど。
そのほか、牛肉やレバー、高野豆腐・納豆・きなこなどの大豆製品、チーズにも亜鉛が含まれていますよ。
食生活を改善して薄毛改善へ
髪の毛は自分が食べたもので作られています。
適当な食事で済ませるのではなく、こうした食品をまんべんなく、バランス良く摂取することが大切です。
まずは食の改善から!日頃から意識して、薄毛改善に役立てていきましょう。