「薄毛をなんとかしたいけれど、かつらには抵抗があるし…。治療でなんとか地毛を取り戻せないだろうか?」「最近薄毛治療という言葉をよく耳にするけれど、具体的にはどんな治療をするの?効果は誰にでもあるの?」
そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ここでは、そんな薄毛治療のメリット・デメリットをご紹介します。
薄毛治療は一部で効果大!でも常にリスクと隣り合わせ
薄毛治療は「治療」として認められているくらいですので、一定の効果は期待できます。ただし、人によって向き不向きがあると言えるでしょう。
最もよく使われている薄毛治療薬プロペシアは副作用が心配
薄毛治療は大きくわけて内服治療、外用薬治療、毛髪再生医療の3つに分類することができます。
その中で最もよく処方される内服薬であるプロペシアについて、まずみていきましょう。
プロペシアが人気な理由は効果の出やすさ
プロペシアはAGA(男性型脱毛症)治療薬で、主成分はフィナステリドです。フィナステリドは前立腺疾患の治療薬として開発された有効成分で、最近アメリカのトランプ大統領の薄毛治療薬として使用されているというニュースが話題になりましたね。
日本以外でも数十カ国で使用が認められており、AGAに効果が高いとされています。
プロペシアの怖い副作用とは
プロペシアはAGA治療薬ですので、基本的に女性には処方されません。特に授乳中・妊娠中の女性は服用してはいけません。プロペシアは成分がコーティングされた錠剤になっているのですが、割れたものは服用してはいけないとされています。というのも、割れたプロペシアは触るだけでも皮膚から吸収されてしまうのです。もし妊婦さんが触ってしまうと、胎児への悪影響も心配されます。それだけ強い薬だということです。
また、プロペシアを服用している間は献血ができません。献血によって採取された血液が妊婦さんなどに輸血されることを防ぐためです。
そして、20歳未満での安全性が確認されていないため、未成年者は服用できません。
さらに、プロペシアの服用によって肝機能障害を起こす可能性があるということで、肝臓に疾患のある方も服用できません。
その他の副作用として次のようなものがあげられます。
勃起不全・性欲減退・射精障害・精子の量や濃度の低下・プロペシア服用期にできた子供へ影響・胸の肥大など
実際のところ、副作用の発症率は低いようですが、これだけその可能性を並べられると不安になりますよね。特にパートナーがいる人には、服用を反対されるかも知れません。
プロペシアは健康保険適用外
プロペシアは健康保険適用外ですので、処方には初診料などを含め5,000円〜10,000円以上かかることが多いようです。海外からの輸入品も同程度の金額ですし、仮に安いものを見つけたとしても自己判断で安易に服用するのは避けたいところです。
プロペシアに効果があるのはAGAだけ
プロペシアが有効なのは、今のところAGAだけと言われています。円形脱毛症などには効きませんので、専門医院で薄毛の原因をしっかりと確認してから服用したいですね。
薄毛治療の外用薬はかゆくなる?
内服薬もありますが、服用するとなるとやはり副作用が心配です。
眠気・めまい・多毛症・EDなどの発症が懸念されます。
リアップ(ミノキシジル外用薬)は臭い?かゆい?
ミノキシジル外用薬は手軽に使うことができる上に副作用の心配も少ないと言われていますが、副作用がまったくないわけではありません。
頭皮のかゆみ・かぶれ・湿疹など、逆に薄毛の原因になるのでは?と思われる症状が出る場合があるのです。
また、特有の匂いがすることから、使用していることがバレるのを心配する声もあるようです。
毛髪再生医療は痛い!高い!
では外用薬でも内服薬でもない、毛髪再生医療はどうでしょう?副作用の心配が少ない、頭皮に直接作用する、などの理由から注目されています。
毛髪再生医療(HARG療法)のしくみ
毛髪再生医療とは、毛髪の成長を促す成分を直接頭皮に注射することで薄毛治療をすることです。
毛髪再生医療は高額、痛い、何度も通う必要がある
毛髪再生医療は、数回にわけて行う必要があり、総額100万円以上かかることも少なくありません。しかも、施術は注射ですので多少なりとも痛みを伴います。痛みに弱い方や費用を抑えたい方には向かないでしょう。
もっと普及がすすんで、コストパフォーマンスが上がり、痛みなく治療できるようになるといいのですが、まだまだ先にことになりそうです。
薄毛治療は副作用やデメリットをよく考えた上でとりいれましょう。かつらや増毛と、価格・効果・副作用などをよく比較して、自分にあった方法で薄毛対策をしたいですね。